これまでに魚からの排泄物の変換、野菜の成長に必要な栄養の話をしてきました。
アクアポニックスはこれらをまとめたものになります。
一般的にはアクアポニックスでの野菜栽培は水耕栽培という方法を用います。
水耕栽培はやさいの生育に必要な栄養を水に溶かした肥料を使います。
その栄養の一部を魚の排泄物に含まれる成分で補うものです。
簡単なイメージとしては下の絵のようになります。
ろ過装置では取り除きにくい硝酸態窒素 (NO3-N)を野菜が吸収し栄養とすることで、魚の飼育水も浄化される仕組みです。
アクアポニックスのイメージをシステムとし組み上げる場合、野菜の栄養は上の絵のように供給されますが、最も大切な光は用意する必要があります。
光として無料の太陽と有料の人工光があります。
太陽光を使う場合は、魚に必要な光の量と野菜に必要な光の量が異なるので、魚の飼育水をくみ上げ離れた太陽光の当たる野菜栽培場所まで持っていきます。
なので、システムとは大きなものになる傾向があります。
一方で人工光を使う場合は、魚を飼育しているすぐ隣で野菜栽培棚を組むことで小さくまとめることもできます。
どちらの方法でも、野菜栽培で使用する水耕栽培の仕組み上必要な養液タンクを魚の飼育場所として使うこともでき、スペースを有効に活用することができるなど工夫しだいで様々な形で作ることができます。
アクアポニックスのシステムは水耕栽培を理解していれば、非常にシンプルです。
水耕栽培についてはまた別の記事で紹介します。
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